リウマチ性多発筋痛症

特徴

リウマチ性多発筋痛症(PMR:polymyalgia rheumatica)とは、主に四肢の体幹に近い筋肉(近位筋)に痛みとこわばりを生じる炎症性疾患です。 病因は不明ですが、何らかの免疫学的な反応が起きていると考えられています。 遺伝的な要因は 内臓障害はなく、全身性自己免疫疾患という定義からは外れるものの、炎症反応(CRPや赤沈)が上昇し、ステロイド等の免疫抑制療法が著効することから、膠原病に近い扱いとなっています。 日本での有病率は不明で、男性と比べると女性に約2倍多く、発症年齢はほとんどが60歳以降となっています。関節痛や原因不明の炎症反応高値を扱うリウマチ膠原病専門外来ではよく遭遇する病気であり、実際に私の外来でも関節リウマチの次に多い印象です。

症状

上半身(特に頸部・上腕・肩関節周囲・肩甲骨周囲などの肩甲帯)と下半身(特に腰部・大腿外側部・股関節周囲などの骨盤帯)の筋肉や関節周囲に痛みとこわばりを生じます。比較的急速に発症し(発症日を覚えている方もいます)、両側性のことが多く、2週間以内にほぼ症状が完成します。起床時や長時間の安静後は特に症状を強く感じます(就寝中に寝返りを打つのに苦労されることが多いです)。また、発熱や全身倦怠感を生じることがあります。この病気の診断分類基準にはその他に体重減少や抑うつ状態という記載がありますが、これについては数ヵ月間(なかには1年以上)強い炎症(症状としては強い痛み)に晒され続けると誰でも消耗しますし、気も滅入ってしまうためなのではないかと個人的には思っています。実際、早い段階(発症後数週間)で診断し治療を行うとみなさんお元気で、抑うつ状態や体重減少とは程遠い印象を受けます。

診断

治療

合併症

注意点

RS3PE症候群について

TEL
03-3541-2323予約制
院長
清水 久徳
診療内容
リウマチ科、内科、アレルギー科
住所
〒104-0044
東京都中央区明石町11-15 ミキジ明石町ビル2階
アクセス
日比谷線・築地駅(3a、3b、4番出口)徒歩3分
有楽町線・新富町駅(6番出口)徒歩5分
ご利用可能
クレジット
休診日:水曜午後・土曜午後・日曜・祝日
診療時間 日祝
9:00~12:30
13:30~17:00