腹痛

更新 2021/2/22

痛みの原因は様々ですが、その機序は大まかに①炎症、②虚血、③臓器損傷の3つに分けられます。
①の炎症は微生物や異物・刺激物に反応したり、免疫異常で自分自身に反応した結果起こります。
②の虚血とは血の巡りが悪くなること、すなわち血管が詰まったり(梗塞といいます)、細くなったり捻じれたりして血流が悪くなることです。
③の臓器損傷とは体の一部が破れたり裂けたり(過度に引っ張られたり)することです。

人間の内臓の多くは腹部にあります。腹痛では3つの機序のうちどれがどの内臓に生じたか(常に内臓とは限りませんし、腹部とも限りません)を考えなければならないため、病気の候補が非常に多くなります。ですが、内臓の位置は決まっているため、痛みの部位からある程度候補を絞ることができます(下表参照)。

リウマチ膠原病で生じる腹痛の多くも上記3つの機序によって生じます(どの機序が主かは各病気ごとに異なります)。全身性エリテマトーデス、ベーチェット病、全身性強皮症、混合性結合組織病、各種の血管炎、IgG4関連疾患、家族性地中海熱、(稀に)サルコイドーシスなどで生じます。
全身性エリテマトーデスによる腸病変はループス腸炎と別名がつくほど有名で、腹痛と下痢を生じます。ベーチェット病も腸管粘膜に潰瘍病変ができた場合、腸管型ベーチェット病という特殊型に分類され腹痛・下痢・下血などを生じます。特に回盲部(右下腹部)にできやすいのが特徴です。

重要なことは、リウマチ膠原病の患者さんだから腹痛の原因もリウマチ膠原病である、とは限らないことです。感染症、薬剤の副作用、リウマチ膠原病そのものではないがそれに関連した稀な病気、まったく関係のない病気、など様々な状況が考えられるため、症状が強いときや軽くても長く続いているときは担当の医師に相談するようにしましょう。

心窩部(みぞおち)狭心症・心筋梗塞、逆流性食道炎、胃十二指腸潰瘍、胃炎、胃アニサキス症、膵炎、初期の虫垂炎
右季肋部(右肋骨直下)右胸膜炎、肝膿瘍、胆嚢炎、胆管炎、胆石発作、右腎盂腎炎、右腎梗塞、右尿路結石
左季肋部(左肋骨直下)右胸膜炎、脾梗塞、胆嚢炎、胆管炎、胆石発作、左腎盂腎炎、左腎梗塞、左尿路結石
下腹部(臍の真下)膀胱炎、便秘、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮附属器炎、卵巣腫瘍、卵巣出血、子宮外妊娠
右下腹部(臍の右下)虫垂炎、憩室炎、クローン病、右尿路結石、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮附属器炎、卵巣腫瘍、卵巣出血、子宮外妊娠
左下腹部(臍の左下)急性腸炎、虚血性大腸炎、憩室炎、便秘、左尿路結石、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮附属器炎、卵巣腫瘍、卵巣出血、子宮外妊娠
場所不定急性胃腸炎、過敏性腸症候群、帯状疱疹、リウマチ膠原病疾患にともなう腹痛
腹部全体腸閉塞、腹膜炎、腸間膜動脈閉塞症、腹部大動脈解離
TEL
03-3541-2323予約制
院長
清水 久徳
診療内容
リウマチ科、内科、アレルギー科
住所
〒104-0044
東京都中央区明石町11-15 ミキジ明石町ビル2階
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