血管炎外来

血管炎が心配で専門の先生に診療してもらいたい方、すでに血管炎の治療を受けているものの調子のよくならない方、なかなかステロイドが減らせず不安な方、当院で血管炎の専門診療を受けてみませんか?

血管炎はなかなか聞くことのない珍しい病気です。

血管(特に動脈)の膜に炎症が生じる病気であり、炎症の原因や部位によって様々な種類があります。
発熱、頭痛、痺れ、湿疹のほか、むくみや腹痛など病気によって様々な自覚症状が出ます。軽い症状で済むものから、入院して治療が必要な重篤なものまで様々です。

若い人にも起きる病気ですか

血管炎には上記の通り様々なタイプの疾患があり、若い人に起きてきやすいものもあります。例えば、高安動脈炎は他の人種に比べると日本人などのアジア人に多いとされる疾患ですが、10代から20代の女性に多く起きてくるとされています。この症状があったら、高安動脈炎だという特異的な症状はあまりありません。微熱、倦怠感、間欠性跛行(腕や足を動かしていると血流が足りなくなることによって出てくる痛み)、血圧の左右差があるといったものになります。

高齢者にも起きる病気ですか

高齢の方に起きてきやすい血管炎もあります。代表的な疾患としては巨細胞性動脈炎が挙げられます。70歳以降の方に出てきやすい疾患です。症状としては、新たに出てきた頭痛、頭皮を触ると違和感がある、硬いものを噛んでいるうちに顎が痛くなる、複視(ものが二重に見える)、失明などがあります。また、リウマチ性多発筋痛症と呼ばれる疾患を併発される方も多く、リウマチ性多発筋痛症の治りが悪い、といった方の中に巨細胞性動脈炎を併発されている方が隠れていたりします。

どう診断するの?

膠原病科で診療することのある血管炎としては、高安動脈炎、巨細胞性動脈炎、結節性多発動脈炎、ANCA関連血管炎(多発血管炎性肉芽腫症[GPA]、顕微鏡的多発血管炎[MPA]、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症[EGPA])などがあります。
血管炎の診断は、医師と会って、まず、問診と診察、血液検査や尿検査などが必要となります。時と場合によっては、画像検査も必要となってくることもあります。CTやMRI、PETなどの検査が必要な場合には、速やかに連携医療機関にお願いして撮像をすることになります。

治療法ってあるの?

どのようなタイプの血管炎があるかによって治療が大きく異なってきます。基本はステロイドとなりますが、現在ではステロイド以外の様々な薬剤が使用できるようになってきており、なるべくステロイドの使用は短期間にし、可能な限り早く減量をするあるいは可能であれば中止するということが標準治療となってきています。外来治療が基本となりますが、病勢が強く入院治療が望ましい場合は、連携医療機関へのご紹介も可能です。

お困りの際はぜひご相談ください。

担当:田巻 弘道(たまき ひろみち)

TEL
03-3541-2323予約制
院長
清水 久徳
診療内容
リウマチ科、内科、アレルギー科
住所
〒104-0044
東京都中央区明石町11-15 ミキジ明石町ビル2階
アクセス
日比谷線・築地駅(3a、3b、4番出口)徒歩3分
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