治療と仕事を両立したい

更新 2020/8/31

職場と医療機関の連携が必要


定年延長・再雇用、共働き世帯の増加など、昔と比べて仕事に携わる人数および期間は年々増えています。このような時代であればこそ、病気があったとしてもこれまで通り仕事を続けていきたいと多くの方が思っています。

仕事が原因でリウマチ膠原病になるということは通常ありませんが、もともとリウマチ膠原病の素因を持っている方が仕事による肉体的・精神的ストレスをきっかけに病気を発症したり、落ち着いていた病気が悪化する、ということはよくあります。

働く人の病気として最も多い、職場に起因するメンタル不調等であれば休職せざるを得ない場合も多いです。リウマチ膠原病においても、病勢が強いときは入院加療や自宅安静が必要となるときがあります。しかしいったん病勢が落ち着けば、よほど過酷な業務でない限り就業可能な場合が多いです。

ご自身が事業主であったり、50人未満の事業所で勤務している場合は産業医がおらず、主治医の診断書などを元に本人と管理職・人事担当者が話し合って方針が決まります。主治医は会社について何も知らないため、患者さんご自身が先生に具体的な勤務状況(労働内容・環境・時間など)を詳しく伝える必要があります。

一方、50人以上が働く事業所で勤務していれば通常は産業医が選任されていますので、主治医の診断書などを元に会社の内情をある程度知っている産業医と管理職・人事担当者が協議しながら(産業医を通さない場合もあります)、本人の希望を踏まえて方針を決定していきます。自社の産業医が熱心な方であれば非常に心強い存在となりますが、不運にも名ばかり産業医だった場合にはよい効果は期待できないかもしれません。

仕事の事情を先生に伝えてみましょう


医師は外来において、日々の暮らしで患者さんにかかる負荷を考慮しながら、適宜必要な制限を加えつつ、通院間隔を調整します。ただ、繁忙期や有給休暇の残数までは把握できないため、まじめに通院したい気持ちはあるものの職場での立場上、仕事を優先せざるを得ない場合などは、正直に「来月は(再来月は)仕事の関係でどうしても来られないので長めにしてください」などと先生に伝えてみるのがよいでしょう。

また、治療と仕事の両立に自信をなくし退職しようと思っているときには、担当の先生に黙って辞めないで一言相談してみてください。先生にできることがあればきっと力を貸してくれるはずです。

TEL
03-3541-2323予約制
院長
清水 久徳
診療内容
リウマチ科、内科、アレルギー科
住所
〒104-0044
東京都中央区明石町11-15 ミキジ明石町ビル2階
アクセス
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